平間一也とは何者か。訪問販売のプロが、施工3,000件のエネルギー企業を立ち上げた理由【株式会社ECODA代表公式インタビュー】前編
平間一也は、戸建て向けの太陽光発電と蓄電池を専門に手がける株式会社ECODAの代表です。従業員40名、5拠点を構える同社を率い、これまでに3,000件以上の施工と2,000件以上の補助金申請を担ってきました。特徴的なのは、太陽光業界の主流である訪問営業を一切行わないという方針を掲げていること、そして自社の商材について「今の太陽光は儲かるものではありません」と公言していることです。売る側の人間がそう語る理由はどこにあるのか、その人物像をたどります。
太陽光の前に、四つの業界を見てきた人
平間一也の経歴は、エネルギー畑一筋というものではありません。太陽光にたどり着くまでに、不動産、保険、リフォーム、古物買取という異なる業界を経験しています。一貫性がないようにも見えますが、本人がそこで得た結論は明確です。どの業界にも、お客様が情報を知らないために損をしている構図がある、というものでした。
知識のある側と、ない側。その差がそのまま金額の差になる。この不均衡を繰り返し目にしてきたことが、後の事業の方向性を決めています。直前に手がけていたのは他業種の広告運用でした。情報を届ける技術を持った人間が、情報格差の大きい業界を見つけたことになります。
なぜ、平間一也は太陽光を選んだのか
太陽光を選んだ理由について、平間一也は商品性ではなく市場のポジションを挙げます。広告という切り口で見たとき、この業界は完全なブルーオーシャンだったと振り返ります。イメージが悪く、ニッチで、まっとうに広告を出している事業者がほとんどいなかったためです。
多くの人がリスクと見る要素を、彼は参入の余地と捉えました。業界の悪いイメージは、裏を返せば、きちんとした情報発信をする会社が一社もいないという意味でもあったからです。独立を決めた動機自体はもっと単純で、やりたいことと自分の考えを最速で実現したかったからだと語っています。
詐欺と疑われた創業期
もっとも、その判断がすぐに実を結んだわけではありません。創業期に平間一也がぶつかった壁は、資金でも人手でもなく信用でした。当時は広告できちんと集客している同業者がほとんど存在せず、太陽光の広告というだけで警戒されたのです。良い商品を適正な価格で提案しているのに、詐欺ではないかと疑われる状況が続きました。
転機は、広告が世の中に認知され始めたときでした。まっとうな会社がまっとうに情報を出していると理解されるまでに、相応の時間がかかったことになります。ここまで来られたのは社員と協力業者のおかげであり、一人の力では何もできなかったというのが本人の総括です。恩人を尋ねられた際にも、特定の個人ではなく、共に働いてきた人々の名を挙げています。