平間一也の産業論 ~ 電気とエネルギーのこれから

電気代はこの先どこまで上がり、売電から自家消費への転換は何をもたらすのか。太陽光・蓄電池専門店ECODA代表 平間一也氏が、FIT制度と市場構造の両面から、日本のエネルギー産業のこれからを読み解くブログです。

平間一也の産業論 ~ 電気とエネルギーのこれから

電気代はこの先どこまで上がり、売電から自家消費への転換は何をもたらすのか。太陽光・蓄電池専門店ECODA代表 平間一也氏が、FIT制度と市場構造の両面から、日本のエネルギー産業のこれからを読み解くブログです。

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平間一也が語る、独立という選択 — 最速で実現したいなら、自分でやるしかなかった

前回は、平間一也さんが太陽光業界に広告という手段で参入した経緯を伺いました。ただその前段には、いくつもの業種を渡ってきた時間があります。

不動産、保険、リフォーム、古物の買い取り。株式会社ECODA代表の平間一也さんが独立前に携わってきた仕事です。業種はばらばらですが、そこで得たものが現在の経営に直結しています。今回は経営者としての判断基準について伺いました。

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平間 一也さんのプロフィール (株式会社ECODA 代表取締役 …

独立前は、業種を横断して顧客と向き合ってきた

——独立される前は、どのような仕事をされていたのでしょうか。

平間一也さん:不動産、保険、リフォーム、古物の買い取りといった仕事に携わってきました。業種はそれぞれ違いますが、やっていることは近かったと思います。顧客と向き合って、何かを提案して、判断していただくという仕事です。

——一棟単位での不動産売買の経験もお持ちだと伺いました。

平間一也さん:あります。住宅リフォームの知識もそこで身につきました。この二つは、いまの仕事にそのまま使えています。屋根の状態を見て設置できるかどうかを判断する場面や、将来の改修や売却を考えて助言する場面では、住宅そのものへの理解がないと話ができません。

独立を決めたのは、速度の問題だった

——独立しようと決めた瞬間は、どういうものでしたか。

平間一也さん:やりたいことと自分の考えを、最速で実現したかったからです。それが理由です。

会社の中にいると、判断に時間がかかります。決めるまでに通す手順があり、その間に状況が変わっていく。自分の考えを試すのに、待っている時間のほうが長いという状態でした。

——不満があったというより、速度への要求だったということでしょうか。

平間一也さん:そうです。何かが嫌で辞めたわけではありません。考えたことをすぐ形にしたい、というだけの動機でした。

いま振り返っても、この判断は速度の問題だったと思います。広告に投資して太陽光を売るという方法も、社内で提案していたら実行までに何年かかったか分かりません。

忘れられない失敗は、コンプライアンスの重要性を教えた

——独立してからの失敗で、忘れられないものはありますか。

平間一也さん:具体的な出来事というより、そこから何を学んだかのほうが大きいです。コンプライアンスを重視する、というところに行き着きました。

目先の利益を取りにいくと、その場では成果が出ます。ただ後になって、会社そのものを危険にさらすことになる。売上を作ることと、会社を続けられる状態を保つことは、別の作業だと分かりました。

——経営者としての基準は、そこから作られたわけですね。

平間一也さん:はい。社員に伝えている行動基準は、顧客に対して適正価格で適正な商品を販売すること、そして目先の利益だけで動かないことです。この二つ目は、顧客のためというより会社を守るために置いています。

一人の力では何もできない

——支えてくれた方、恩人と呼べる方はいらっしゃいますか。

平間一也さん:社員と、協力業者の方々です。一人の力では何もできない、というのが実感です。

太陽光の工事は、屋根に穴を開けて設備を固定する作業を伴います。施工の精度がそのまま住宅の状態に関わりますので、現場を担う職人の質が仕上がりを決めます。3,000件を超える施工を積み上げてこられたのは、現場側に信頼できる体制があったからです。

広告で問い合わせを集めることは、私の側でできます。しかし工事の品質は、私が現場に立って作るものではありません。ここは完全に人に頼っている部分です。

独立してよかったと思う瞬間

——独立してやはりよかったと感じるのは、どんなときですか。

平間一也さん:いろいろな業界の方と関われて、世の中を知れることです。いい意味でも、悪い意味でも。

会社の中にいたときは、見える範囲が決まっていました。独立すると、業種も立場も違う方と話す機会が増えます。その中には見たくなかったものもありますが、知らないままでいるよりはいいと思っています。判断の材料が増えますので。

これから独立を考える人へ

——独立を考えている方に伝えたいことがあれば。

平間一也さん:筋を通すことだと思います。目先の利益だけを追わず、人間関係を大事にすること。

それから、誰もやっていないことに挑戦することです。失敗しても、また探せばいい。誰もやっていない領域は、失敗の確率も高いですが、当たったときの差が大きい。私が広告で太陽光を売ると決めたときも、前例がありませんでした。

一度で当てなければならないと考えると、前例のあることしか選べなくなります。そうすると結局、すでに競合がいる場所で戦うことになります。

まとめ

独立の動機として平間さんが挙げたのは、速度でした。やりたいことを最速で実現するために、自分で会社を持つという選択をしたという説明です。不満からの離脱ではなく、判断のスピードを手に入れるための手段だったことになります。

そこから経営者としての基準が二つ形成されています。ひとつは適正価格と適正商品という顧客への基準。もうひとつは、目先の利益で動かないという、会社を守るための基準です。後者は失敗を経て身についたものだと語られました。

一方で、自社の実績を支えているのは社員と協力業者であるという認識も明確でした。広告で問い合わせを集めるところまでは自分の仕事だが、工事の品質は現場が作る。一人の力では何もできないという言葉は、その役割の切り分けから出てきています。

そして独立を考える人へ向けた言葉は、誰もやっていないことに挑戦すること、失敗してもまた探せばいいということでした。前例のない領域を選ぶという姿勢は、広告で太陽光を売るという判断そのものと重なっています。

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